カレと初めて会った日。
いわゆる記念日ってやつ。
カレとわたしの年月は、紆余曲折を経てはいるけれど案外この日はお互い気にはしていて。
ここ数ヶ月はそれぞれの家庭でいろいろあって、すれ違ったり近づいたり。
そして記念日前にして「風前の灯」のような状態にまでなってしまった。
理由は本当に仕方ないこと。
それを理解しないという選択もわたしの中にはなかった。
ひとって上がったり落ちたりしていると、自然と耐性ってできてくるもので、あやふやな状態では決して自滅することがなくなる。
いまのわたしがそう。
カレから今年は会えそうにない。と言われたけれど、自分でも驚くほどに大丈夫。
カレとの時間とひきかえに、わたしは強さを手に入れている。
「10月25日 PM10:23
おめでとう。今回はごめんな。」
カレからのLINE。
予想外だったから何気ない言葉だけど感動した。
「こちらこそありがとう。
忘れられない記念日になったよ。」